相模原市の障碍者施設で起きた殺傷事件でTV報道やコメンテーターが、措置入院という制度のありかた、退院後の行政や医療機関の支援体制などのさまざまな指摘があります。国も専門家を集めて会議を開くそうで、それは大切なことと思います。
容疑者(現時点では)は大学時代から教育者になろうと思っていたが、挫折してしまい思い通りできない感情を入れ墨や様々な主張によって容疑者なりに折り合いをつけてきたのだろうと想像します。そして措置入院から帰り家族と暮らすはずが、一人で自宅に閉じこもっていた時期は【感覚遮断の実験の真っ最中】といった状況になってしまったと想像します。学生時代から思い通りいかない中で偏った考え方やヒトラー思想などの様々な差別的な言動があって、職場の人や友達からも“おかしなことを言うやつ”と思われて、相手にされない状況になってしまったのだろうと思います。思い通りいかない時の【闘争/逃走反応】の表れと言えると思います。

人は一人では生きていけない、承認欲求を満たす環境で自己実現に向かう事ができますが、容疑者を認める人がいないために行動がエスカレートしていったのではないかと思いますい、【感覚遮断】により幻聴や幻覚・妄想などの状況が強くなってしまったとも想像できます。

「あいつは変な奴」と周りが認識していたのですから、「変な奴」で終わらせずに「そう思っているんだ・・」と主張は主張として受け止めたうえで、どうしてそのような考えに至ってしまったのか?じっくり話をきける人がいれば・・・と残念でなりません。清原選手の時の友人たちも「ガンバレ」としか言えなかったのかもしれませんね。

 

TVや新聞で偉い先生方から行政や警察・病院の体制についての指摘もありますが、最も大切なことはすべての市民が“味方になりきるコミュニケーション”を身に付ける事。そして、相手の気持ちに寄り添う事ができれば、容疑者の気持ちが落ち着いてきて、もしかしたら事件を防げたかもしれません。

相模原での事件などから思う事

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